ちちぶホステル
民泊管理人DJ 梅澤さん
垣根を越えて地域活性化
池袋から特急に乗って80分、西武秩父駅から秩父神社へと抜ける表参道に、悠然と佇む民泊施設「ちちぶホステル」。
お客さんや仲間から「サムさん」の愛称で親しまれている管理人の梅澤さんは、宿泊業を運営するかたわら、ラジオDJ、イベント主催、新事業立ち上げのサポートなど、秩父のみならず、埼玉全体を盛り上げるため、日々愛車のジムニーで走り回っている。
20年離れて気づいた秩父の魅力
高校時代の梅澤さんは、ろくに学校にも行かず家にも帰らず、友達とレコードを聴いて音楽に耽る日々。
やっとの思いで高校を卒業した後もやりたいことは見つからず、漫然と過ごす日々のなか、ただ胸にあった想いは、「こんな何もない田舎なんか出て行ってやる」ということだけ。
都会に行けば何かが変わるかもしれない。
そんな淡い期待を胸に、21歳の時、神奈川県川崎市の中小企業へ営業として就職しました。
会社の雰囲気はよく、面倒見の良い先輩もいて、居心地が良い。
――――やっぱり秩父を出て正解だった。
しかし、時代の移り変わりは早く、勤めていた会社が大企業に吸収合併されると、急に経営方針が変わり、売上や数字ばかりを重視するように。
「このままでいいんだろうか。こんなことをしたくて秩父を飛び出したんだっけ?」
ぼんやりと不安や葛藤を抱えたまま、久しぶりに秩父に帰省してみると、目の前に広がる大自然、温かな人のぬくもり、派手さはないが洗練されたお店の数々。
そこに広がっていたのは、かつて感じていた「何もない田舎」ではなく、「面白い街」として目に映りました。
そして41歳の時、会社を辞めて故郷である埼玉県秩父市へ20年ぶりにUターンしてきました。
※写真は地元を盛り上げるために行った60㎞マラソンの様子
新たな出会い プロジェクトSAM
秩父に帰ってきた梅澤さんは様々な仕事を経験し、縁あって宿泊業を始めることに。
宿泊のお客様に秩父の魅力を伝えるため、暇さえあれば愛車のジムニーで秩父中を走り回り魅力発見に努めました。
そうしているうちに、秩父のみならず、埼玉には面白い人、魅力ある人、才能に溢れる人がたくさんいることにも気づかされました。
「このたくさんの魅力を埋もれさせるのはもったいない!!」
そんな想いから、FMクマガヤ87.6MHzで『いつかのサムタイム』というラジオ番組を始めました。
秩父の民泊管理人なのに、熊谷でラジオ番組を始める。
一見不思議な取り組みは、垣根のある地域活性化運動をしたくなかったから。
そして埼玉の各エリアの面白い人たちと出会ってしまったから。
2021年から始まったこの番組では、埼玉の魅力ある人を番組に招き、毎週ゲラゲラ笑いながら、埼玉の“面白い”を発信しています。
また埼玉を盛り上げるための活動として、プロジェクトSAMを立ち上げ、地域活性化イベントや、前職を活かした自動販売機によるPR活動など様々な活動を行っています。
出典:いつかのサムタイム
人と人をつなげる
もはや民泊管理人の垣根を越えて、人をつなげる管理人として有名な「秩父のサムさん」こと梅澤さん。
宿泊されるお客様との垣根も越えて、語り合ってくれます。
「気軽に 気さくに」がモットーの梅澤さんと会ってお話しませんか?
CHICHIBU HOSTEL ちちぶホステル
https://chichibu-hostel.com/
埼玉県秩父市番場町17-14 2F
0494-24-3000