iPhone修理屋 赤堀さん
都内での経験が 地方で花開く
コロナ禍で進む地方移住の波。
東京から近いこともあり、埼玉県秩父市も移住の人気スポットの一つだ。
そんな秩父の街なかに、移住者が小さな花を咲かせている。
西武秩父駅から秩父神社へと抜ける表参道に、悠然と佇む複合施設「秩父表参道Lab.」
民泊施設や有名レストラン、秩父ビールのオフィシャルタップルームなど、様々なコンテンツを有する同施設の中に、小さくiPhone修理の看板が立っていた。
「ここでiPhone修理なんてやっていたっけ?」
恐る恐る扉を開けると、iPhone修理の受付カウンターの向こうで、にこやかに挨拶をしてくれた好青年がいた。
赤堀聖太さん32歳。
2020年の11月に、東京都港区から秩父へと移住してきて、秩父表参道Lab.にてiPhone修理事業を行っているという。
出典:秩父表参道Lab.
静岡から東京へ 過酷な都会の暮らし
静岡県出身の赤堀さんは、子供の頃から建物が好きで、建物に関わる仕事がしたいと、都内の不動産ベンチャー企業へと就職した。
初めての東京での暮らしに胸を躍らせていたが、待っていたのは社会の厳しさだった。
今でこそ笑い話だが、当時は精神的にずいぶん追い込まれ、これからの働き方を考えるようになった。
不動産ベンチャーから大手通信企業へと転職し、仕事終わりに飲食店で働いてみたりもした。
「東京へ出てきて8年間は、まさに闇のようだった」と赤堀さんは言う。
そして2019年12月にコロナが世間を賑わしはじめ、仕事もテレワークへと移行するなか、友人たちと地方移住の計画を立て始めた。
「高い家賃を払って、狭い部屋で夜中まで仕事をしている状況を客観視したとき、何かを変えなければならないと感じました。」
こうして友人たちと移住候補地をめぐっている中、たまたま訪れた秩父にインスピレーションを感じ、一気に移住を進めた。
「秩父には他の土地にはない、ここから面白いことが起きそうなエネルギーを感じました。」
地元の人間にはわからない、移住者特有の感性なのかもしれない。
赤堀さんは、秩父に強く可能性を感じたそうだ。
こうして秩父に惚れこんだ赤堀さんは会社を辞め、2020年11月に友人と秩父に移住をした。
秩父でみつけた自分らしい働き方
秩父にやりたいことが“あって”移住したのではなく、やりたいことを“見つける”ために秩父に移住してきた赤堀さん。
「都内で経験した働き方は絶対しない、自分らしい働き方を見つけるんだと決めていました。」
こうして最初の半年は秩父で何ができるのかを模索しながら、動画編集などスキルを磨いた。
そして、人とのご縁が重なり秩父表参道Lab.の一角で、iPhone修理事業を始めることになった。
「ご縁があってはじめたのですが、やってみて自分に向いてるなと気づきました。
観光客だけでなく、地元の人にも貢献できるので、やりがいがあります。」
現在、赤堀さんはiPhone修理事業のみならず、秩父でビジネスをスモールスタート出来るような空間を仲間たちと作り、“面白いこと” や “やりたいこと”をバックアップする活動もしている。
秩父アベンジャーズを目指して
「秩父に移住してみて、秩父には面白い人、魅力的な人がたくさんいるということに気づきました。
そんな人たちが、小さな一歩を踏み出せるような場をつくって行きたいです。
僕もまだまだ挑戦者ですし、不動産や動画編集のスキルも活かしていきたいですね。
そしてゆくゆくは、面白い人たちがそれぞれ大きくなって、秩父アベンジャーズと呼ばれるようになったら面白いですよね。」
秩父で自分らしく花を咲かせる移住者、赤堀さんに会ってお話ししませんか?
iPhone即日修理屋さん秩父店
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