小鹿野で見つけた新しい自分そして移住

Bremenはコミュニティで居場所をみつけ、そこで成長し自分らしく生きていく人たちを応援しています。
今回、埼玉県秩父郡小鹿野町の地域おこし協力隊として活躍されている”りほ”さんを紹介します。
りほさんが成長するきっかけとなった物語をご覧ください。

都会の無機質な暮らしに将来を感じられなかった

横浜出身のりほさんは、大学卒業後に都内の会社へ入社。
人と人をつなぎたいという思いから、職人と企業をつなぐ仲介業の仕事に就きます。
仕事終わりはいつも夜。もともと人をつなぎたいと思い始めた仕事は、相手の顔がまったく見えないデスクワーク。人と会わずに仲介をするだけで、まるでロボットのようだなと感じるようになりました。そして、自然や季節感が感じられない都会の無機質な暮らしに自分の居場所、自分の将来を感じられなくなっていきました。

波長のあう仲間との出会い

元々の夢であった「いつか移住したい。いつか子供を授かったら自然豊かな環境で子育てがしたい。」という思いが、東京で働いたことで益々強まりました。
そして、人間味があって人や自然と関われる『地域おこし協力隊』に興味をもちました。
いろんな地域の協力隊を調べている中で、小鹿野町と出会います。
地域の人と直に関わりながら、自由な提案や活動ができることを知り、今の仕事にはない充実感が得られそうだと期待が高まりました。
また、町役場や協力隊の先輩方、地域の方々とも波長が合って、一緒に働きたいと思うようになりました。

自分の居場所を見つけることができた小鹿野町

小鹿野町の催し物へ参加を重ねて、地域おこし協力隊として晴れて移住します。
先輩の協力隊の方々は、りほさんの想いと自分達の経験を照らし合わせ、やりたいことを引き出し、できることを見出してくれました。

地元の方々は温かく迎え入れてくれ、気にかけてもらい、気さくに連絡をもらうようになりました。飲食店・お土産屋・町の職員さんとの交流で人脈が広がり、心地よいつながりができていることに気づいたそうです。
そして、小鹿野のやさしさ、自然の良さを伝えて恩返しをしたいと思うようになっていったのです。

心の居場所で地域おこしを行う

これまでは、人前に立つことやSNSで発信するなどの目立つことが苦手でした。
しかし、地域おこし協力隊として、ワークショップの開催を主体的に運営したり、SNSで地域の良さを伝えたり、OMG(おがのモトガール)*へ参画するなど、内気だった今までとは違った一面を発揮するようになりました。
また、これまでは同年代の人しか付き合うことがなかったのですが、今では年齢や役職も関係なく、小鹿野を愛する気持ちがつながって仲良くなっているのを実感しているそうです。

小鹿野の方々も、りほさんの発信をとおして、当たり前すぎて分からなかった、自然や文化の魅力に気付くことができ、りほさんが思っていた地域おこしが徐々に形になってきているようです。
さらに、街づくりとは無縁だと思っていた特技のバレエをSNSで発信したところ、舞台出演のお話をいただき、地域を盛り上げる活動へとつながりました。

*OMG(おがのモトガール)…バイクで町おこしをしている民間団体ウェルカムライダーズおがのの宣伝大使。団体会員店舗や町のスポットの情報発信、バイクイベントへの参加やメディア露出などを通して小鹿野町のPRを行う女性グループ。


居場所があれば人は変われる

受け入れてくれる環境があるから自らを前面に出せ、新たな広がりをみせています。
安心できる居場所が、人の成長を支えています。
自分らしさを磨き、周りの人へ波及する。居場所があれば人は輝けます。


     

コメントを残す